社員・部下のモチベーションが持続する!?効果的な認め方

 

上司は部下を育成する上で、叱るだけではなく、褒めることも重要視されています。

「褒める研修」というのもあるほどです。

今日は、社員や部下のモチベーションが持続する効果的な認め方についてご紹介します。

 

こんにちは。ストレッチ社員育成アドバイザー 土元紀子です。

人は頑張るために、心の栄養が必要!

経営者や上司の方は、社員や部下に、

”壁にぶち当たっても、どうやったらうまくいくのか考えて、粘り強く頑張って欲しい。”

”課題があるなら克服して変わって欲しい。”

と思ってらっしゃるのではないでしょうか。

人は、変化するには、エネルギーが必要です。

そのエネルギーは、「やる気」「モチベーション」「積極性」「自信」となります。

もちろん、エネルギーを自家発電できる社員、部下もいます。

しかし、自家発電できる社員も時にエネルギー不足になったりします。

部下の心のエネルギーを補うのが、認める(認知・承認)なのです。

「褒める」と「認める(承認)」って何が違うの?

左からの吹き出し写真・なるほど!イメージ図
社長さん

うちの管理職も、褒めて育てるんだって言ってたな~。ところで、褒めると認めるは違うのかね?

右からの吹き出し写真
つちもと

混同されるんですが、実は違うんです。

認める(認知・承認)と混同される言葉に、「褒める」というのがあります。

認める(認知・承認)は相手を褒めるということではありません。違いをおさえてみます。

褒める/誉めるとは

褒める/誉めるとは・・・

 

人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。

引用:コトバンク

部下のしたことが上司にとって「良い」と評価した時に、

上司が部下を

「がんばったね。」「この前の対応、良かったよ。」「すごいじゃないか!」

などと伝えるのが、褒めるです。

上司は、無意識のうちに、上司の価値観に基づいて、評価判断しています。

認める(認知・承認)とは

一方、相手の自立を促す「自立型支援方法」では、認める(認知・承認)は、以下のことを指します。

相手を尊重し、受け入れ、相手から伝わってきたものに対して、かかわる側がプラスの方向で捉え、相手に伝えること。言葉だけでなく、相手の存在、悩んでいる事もすべて含めて、相手を「認める」ことが大切。

左からの吹き出し写真・はてな顔の社長さん
社長さん

間違っている事もすべて認めろっていうことなのかい?

右からの吹き出し写真
つちもと

社長さんにとっては、まだまだと感じたり、至らない所が気になるかもしれませんが、プラスの視点で見るイメージです。

 

私たちは、足らない所に目がいきがちですし、結果で判断しがちです。

もちろん仕事ですので、結果も大切なのですが、社員や部下が前に進むエネルギーを持ってほしいと意図するなら、結果ではなく「過去のプロセス」や「やろうとする姿」で伝わったこと、そして、未来にどんな影響をつくりだすのかを伝えます。

 

私がこの自立型支援方法を学びに行っている時に、かけてもらった言葉で、今でも忘れられないものが2つあります。

1つは、風邪をひいていた時に講座に行った時です。

「風邪でつらい中、よく来てくださいましたね」

何気ない言葉のようですが、その言葉を聞いた時、”あぁ、しんどかったけど、がんばって来てよかった”と感じました。自分が選択したことに、自信が持てたのです。

そして、もう1つ。

「つっちー(と呼ばれてます)の中に、しなやかなだけど、静かな強いエネルギーを感じます。これから、研修を通じて、様々な職場の方が元気や勇気がでるような講師になっていかれる可能性をとても感じます」

と言われた時です。

自信の無かった自分を、こんな風に見てくれているんだと感じ、自分の未来の広がりを信じることができました。

 

この2つの言葉(特に、後の方)は、私を誉めているわけではありません。

私の奥にある思いや、目指していることをくみ取って、プラスの方向で伝えてくださった言葉でした。

今でも私の心の中にあり、自分を信じられる力になり、原動力となっています。

 

社員・部下に響く!より効果的な認め方(認知・承認)

左からの吹き出し写真困った顔の社長
社長さん

じゃ、褒めてはダメなのかい?

 

右からの吹き出し写真
つちもと

そんなことはありません。褒められて、うれしい場合もあります!

尊敬している人に褒められると、うれしいですよね。

ただ、そういう場合ばかりでもないのです。

右からの吹き出し写真
つちもと

「良い仕事しましたね!」とか、「かっこいいですね!」と言われて、「そんなことないよ」なんて素直に受け取れなかったことはありませんか?

左からの吹き出し写真・なるほど!イメージ図
社長さん

あるある。それに「君には言われたくない」なんていう時もあるな。

 

せっかく伝えるのですから、相手に受け取ってもらいやすい伝え方をしたいですね。

私メッセージで伝える

ポイントは私メッセージで伝えることです。

例えば、

「(私は)君の話で元気が出たよ」「(私は)信頼してるよ」

「(私は)感謝してるよ」「(私は)君と一緒に仕事が出来てうれしいよ」

などです。

私メッセージは、主語が私(たち)になる伝え方です。

左からの吹き出し写真・なるほど!イメージ図
社長さん

あ~。小泉元首相が優勝した貴乃花に言った「感動した!」というのは、私メッセージだね。

右からの吹き出し写真
つちもと

そうですね。当時大流行しましたね!

この私メッセージの伝え方は、例えば社員や部下の存在や仕事ぶりなど、自分が相手から影響を受けたことを伝える言葉です。

この伝え方は、心にすんなりと受け入れてもらいやすいです。そして、自分が感じたことなので、誰も否定はできません。

 

一方、伝える側の評価軸に当てはめて、判断して伝えることは「あなたメッセージ」と呼んでいます。

例えば、

「あなたは強いですね」「(あなたは)良い仕事をしましたね」

「(あなたは)仕事ができますね」「(あなたは)とてもよくやりましたね」

です。これは、主語があなた(たち)になる伝え方です。

先ほどの「褒める」もそうですが、相手が喜ぶ場合もありますが、逆の場合もあるのです。

また、「私ちっとも評価してもらえない」などと人に評価されないと気が済まなくなる、人に評価されない仕事をしなくなる場合も生じることを知っておく必要があります。

社員・部下のモチベーションがアップし、持続する認知承認 伝え方の幅を広げよう

結果を認めたり(結果承認)、その過程を認めたり(過程承認)は、普段されているかもしれません。

それ以外の伝え方もあります。

「コピーのトナー変えてくれたんだね。」「ファイル整理してくれたんだね。」

と伝えることは、事実承認といいます。

褒めているのではなく、事実を伝えているのですが、言われた方は「見てくれてるんだ」と感じることでしょう。

また、「〇〇さん、おはよう」と名前を読んで挨拶をするなどは、存在承認といいます。

存在を認めているよというメッセージになります。

 

以前、私は派遣社員として働いたことがありました。

「派遣さん!こっち来て、これやって!」

と言われたことがありました。

”名前が認識されていないということは、仮に失敗しても誰か分からないな”

という気楽さと、

”あ、私がいてもいなくても、変わらないんだな”

と寂しい気持ちになりました。

名前を呼ばれるということは「職場の一員として認めてられている」ことだと感じた出来事でした。

(もちろん、それでも一生懸命丁寧に仕事をしましたよ!笑)

 

まとめ

左からの吹き出し写真困った顔の社長
社長さん

難しいな~ついつい「あなたメッセージ」になってしまいそうだよ。

右からの吹き出し写真
つちもと

心から出る言葉であれば、「あなたメッセージ」もOKです。どんなことでも構わないので、プラスの方向で伝えてみてください。

 

研修などで、部下にあたる方々にもお話しを聞きますが、「褒められたことはありません」「認める言葉をかけてもらったことはありません」とおっしゃる方が多いです。

もしかしたら経営者、上司の方は伝えてらっしゃるのかもしれませんが、伝わっていないのかもしれません。

 

ポイントを3つにまとめます。

認めること(認知・承認)は、前に進むための心の栄養

社員・部下がモチベーションをあげ、自分から主体的に壁を乗り越えよう、頑張ろうと進むためには、心の栄養はとても大切です。

大切な事は、褒めて(おだてて)相手を動かそうと思わないことです。

相手からは「所詮、おだてて、やらせたいだけじゃないの?」と見透かされます。

普段の部下を観察して、思いを想像する

普段の部下を観察し、

”この行動の奥にはどんな思いがあるのかな。”

”どんな信条があるのかな”

と想像してみてください。

貢献していることをプラスの方向で伝える

仕事だから当たり前、の中にも、部下一人一人貢献していることがあります。

そして、それをプラスの方向で伝えることを意識してみてはいかがでしょうか?

 

参考:有限会社OFFICE HARMO マザーサポーター「自立型支援方法」3級対策講座テキスト

   きほんからわかるビジネスコーチング(池田光/監修+喜田菜穂子/著)