これからの企業に人材育成が必要な5つの理由(2)

ひと・もの・かね・情報。会社の主要な経営資源です。

人口減少からくる様々な環境変化の中、企業が発展していくためには、この経営資源の一つである「ひと」を育成することがますます重要になってくるでしょう。

引き続き、なぜこれからの企業に、より人材育成が必要なのか、を改めて考えていきたいと思います。

人材育成の必要性1~3の記事はこちら

人材育成の必要性4:より自立(自律)した人材が求められる

今後、社会的な背景や技術の進歩により、AI、IoTなどによる業務改革が進みます。

ITの活用によるテレワーク、サテライトオフィスの導入などを含めた働き方改革も必要とされるでしょう。

私たちの働き方が急激に変化します。定型的な業務はこれまで以上に急速にロボットに置き換わるかもしれません。

しかし、人が必要でなくなるということは当面考えにくいです。

変化が激しい不確実な時代に、受け身の姿勢ではなく、主体的に考え、行動できる人がますます必要になるのではないでしょうか。

  • 変化に対応できる
  • 「自分には何ができるか」を考えられる
  • モチベーションを維持できる
  • 自分を律することができる

このような、より自立(自律)した人材が求められる時代です。

人材育成の必要性5:部下が力強く進んでいける支援が必要

とは言え、勝手にどんどん進んでいける部下であればよいですが、そんな部下ばかりではありません。

ほとんどの社員、部下は、大きすぎる山だと感じ躊躇してしまったり、時には躓いたり、自信を無くしたりすることでしょう。

やる意味が見いだせず、モチベーションが低くなる時も出てくるかもしれません。

介護や育児との両立を壁のように感じる部下もいるかもしれません。

 

昔の話をしても戻れませんが、20数年前、私が入社したころは、時間的にももう少しゆとりがあり、今よりも上司や職場の人とコミュニケーションを取る時間がありました。

その中で、仕事のアドバイスをもらったり、期待を伝えてもらったり、上司の若い頃の話や、人間的な面を知ったりする機会もあったり、日常的な関わりの中で育ててもらいました。

時には、先輩や別の部署の人が「どうや?」と声をかけてくれたり、上司に叱られた私を慰めてくれたり、アドバイスしてくれることもありました。

そうやって、くじけそうになった時、誰かに気持ちを救ってもらい、もう少し頑張ろうと思った経験があります。

今は、一人一人の業務量が多くなり、職場の人間関係が希薄になっているように感じます。

また、時間的余裕の無さや、指導経験の少なさから、マネジメント層の指導力不足が指摘されています。

もちろん、職場の相互の人間関係も大切です。

そして、部下が、躊躇した時、躓いた時、自信を無くした時に、

部下が自ら奮起し、力強く山を登っていけるよう効果的に支援できる上司が必要なのです。

人材を育てることが出来る企業、組織が生き残る

限られた人材、時間の中で、企業がより競争力を高めていく為には、言うまでも無い事ですが一人一人の力を引き出していくしかありません。

一人ひとりが1.2倍、1.5倍の力を出せば、チームや会社も1.2倍、1.5倍の力が出ます。

それは、単に、100万円の数値目標を120万円、150万円にすれば社員はおのずとやる気になって達成するという話ではありません。

1.2倍、1.5倍の力を出して頑張ってもらいたいと思うならば、その下地作りが大切です。

どうやったら達成したいと思えるのか

どうやったらチャレンジしたいと思えるのか

どうやったら粘り強さが出るのか

どうやったら本人が本気になるのか

どうやったら壁を乗り越えられるのか

考えられる企業、組織にこそ、人が育ち、成果が出る、人が集まる、そしてまた人が育ち、成果が出る・・・良い循環を作ることが、これから生き残る企業だと信じ、ブログを発信していきたいと思います。