【書籍紹介】レジリエンス入門~折れない心の作り方~
レジリエンスは、精神的回復力、復元力、逆境力とも訳される心理学用語です。
レジリエンスを高めることで、逆境や困難、本意ではない出来事も、強く、しなやかに、たくましく生き抜く力が高まります。
これは、変化が大きく、適応する力が求められる今、企業や組織の人材育成で、関心が高く、重要な要素だと感じています。
この本は思春期を迎える中学生向けに書かれた本ですが、4ン歳、もうすぐ50歳!を迎える私にも共通し、うなずける内容です。
レジリエンスは、より良い人生、より充実した仕事や人生への土台です。
この本を読んで、自分で人生をより良い方向に選択できる方が増えることを願います。
著者 内田和俊(うちだ かずとし)氏の紹介
プロコーチ。人材育成コンサルタント。
東京都出身。早稲田大学法学部卒業。
大手不動産会社を経て、コンサルタントとして活動。人材育成を専門とし、1年間で約1万人に集合研修、そして、ビジネスマン、プロスポーツ選手、経営者まで年間500人に個人セッションを行う。
日本コーチ協会全国大会で、「日本において成功したパイオニア的コーチ」に選ばれる。
主な著書に
『依存する人を変化を起こす人にどう育てるか』
『ちょっとした言葉グセを直すだけで、あなたの人生は変えられる』
『仕事耳を鍛えるビジネス傾聴入門』
『俺様社員をどうマネジメントするか』
『あなたの邪魔をする壁が小さくなる方法』など。
ブログを書いていらっしゃいます。
この本を読んで分かること
- レジリエンスとは何か(心の自然治癒力、心の筋力)
- レジリエンスを弱めてしまう考え方のクセ
- エリスのABC理論について
- よくありがちな悩みとその対処方法
- セルフコントロールに関する対処方法が分かります
こんな人にオススメ!
- 新入社員
- 管理職、リーダーなど、責任、役割の大きい人
- 完璧主義の人
- マイナス思考、マイナスの感情が多い人
- しなやかに、強くなりたいと思っている人
本の中身は?
1.レジリエンスって何?
厳しい社会を生き抜くための「しなやかでたくましい心」レジリエンスとは何かが書かれています。
2.何が私たちを嫌な気分にさせているのか?
嫌な気分になる原因について書かれています。
エリスのABC理論から、嫌な気分が生まれる仕組みが解説されています。
3.レジリエンスを弱めてしまう考え方
レジリエンスを弱めてしまう7つの考え方(誰にでもありがちな考え方のクセ)について書かれています。
4.レジリエンスを高める処方箋
よくありがちな悩みとその解決方法について書かれています。
レジリエンスを高める方法が分かります。
本の価格など
定価 820円+税
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なるほど!と思った内田氏のメッセージ
人間の脳は、一万年前からほとんど進化していない。
起こりうる最悪の事態に備え、否定的な側面に意識を向け続けることが、生き残るためには必要不可欠だった。
放っておけば自然とネガティブに偏るのが私たちの脳。
意識してポジティブな方、ポジティブな方に考え方をシフトする必要がある。
私たちは自分の身に降りかかる出来事を選ぶことはできない。でも、その出来事をどうとらえ、どう対処するかは自分で選べる。
その解釈と行動が、その後の人生を決定していく。
人生の醍醐味は、誰かとの比較ではなく、
「生まれてきてよかった。生きてて本当によかった」と心の底から思える瞬間を、どれだけ多く体験できるか。それに尽きると思う
最後に・・・
悩んでいるときは、出来事をどんどん悪い方に捉えてしまいます。
「私、期待されていないんだ」
「私、何をやってもダメなんだ」
「こんな状態で、この先ここで頑張っても意味があるのかな」
一人でもモンモンと考えている結果、選択肢を十分に考えないまま、未来への選択をしてしまう。
以前の私がそうでした。
事実、起こる出来事は無機質。良いも悪いもありません。
起こった出来事を、自分の未来が明るくなるよう様々な視点で捉え、選択できる人でありたいと思います。
そして、レジリエンスを高める方法をお伝えし、
不本意な離職や、メンタル不全になる方が少しでも減ることを願います。
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